2026年度、瑞浪高校1年生の「総合的な探究の時間」では、1年間のカリキュラム設計に関わり、生徒たちが自分で考え、動き出す力を育てる授業を進めています。
今回のテーマは、「視点を広げて、問いと行動をアップデートしよう」。
前回書き出した日常の「モヤモヤ」は、そのままではまだ個人の感覚にとどまっています。
今回は、そのモヤモヤを他者にも伝わる「問い」へと育て、次の行動につなげるための思考ツールを体験しました。
第1回のモヤモヤを、問いの出発点にする

授業の冒頭では、前回の内容を振り返りました。
「問い」とは、自分が本当に気になっていること。
すぐに答えが出るものではなく、考え続ける価値があるもの。
そして、そのヒントは日常のモヤモヤの中にあること。
生徒たちは前回、自分の生活や身近な出来事の中から、気になることや違和感を書き出しました。
今回は、その中から選んだ「自分のミニテーマ」を出発点にして、考えをさらに広げていきます。
2つの思考ツールで、考えを広げる

今回のゴールは、頭の中を見える化するツールを使って、自分のテーマをもっと面白くすることです。
ワーク①では、マインドマップに取り組みました。
紙の中心に自分のミニテーマを書き、そこから「なぜ?」「誰が?」「どこで?」「関連キーワード」といった枝を、連想ゲームのように伸ばしていきます。
大切なのは、きれいにまとめることではありません。
自分の頭の中にある関心や違和感を外に出し、見える形にすることです。
ワーク②では、SCAMPER法を使ってアイデアを広げました。
SCAMPER法とは、ものごとを複数の視点から見直し、新しいアイデアを生み出すための発想法です。
授業では、身の回りにあるものを題材に、「組み合わせる」「別の使い方を考える」「逆にしてみる」などの視点から、普段とは違う発想に挑戦しました。
モヤモヤを、問いと行動へつなげる
今回の授業で大切にしたのは、モヤモヤを個人の感覚のまま終わらせないことです。
「なんとなく気になる」
「ちょっと困っている」
「もっと良くなったらいいのに」
そうした感覚を、言葉にし、広げ、別の視点から見直すことで、他者にも説明できる「問い」へと育てていきます。
探究学習は、単なる調べ学習ではありません。
自分の中にある問いを出発点にし、考え、試し、行動しながら学びを深めていくものです。
次回は、今回広げた問いと計画をもとに、実際に試し、振り返り、修正していく回です。
小さなモヤモヤを、自分の問いへ。
そして、問いを小さな行動へ。
瑞浪高校1年生の探究学習は、少しずつ次の段階へ進んでいます。
